うつ病の改善、克服
2014年10月17日
<後期>
マクロビオティック基礎科後期修了レポート
2014年5月14日〜2014年10月22日
<後期を通して学んだこと>
1. 「物事主義」ということ
自分の中で後期一番意識していたことは「物事主義」ということでした。
前期を通して、自己否定する必要はない、ということを学ばせていただき、「注意することは責めているわけではない、人格を否定しているわけではない」ということが段々と自分の腑に落ちてくる中で、では、今どうしたらこの目の前にあるお料理を美味しく作ることができるだろうか、そのために具体的に今自分がどう動いたらよいのか、ということに意識を向けることができるようになってきました。前期は他の受講生の方のように上手に料理ができず、てきぱきと作業できない自分が嫌で恥ずかしく、いかに人から上手く見られるかという方向へ意識もエネルギーも使っていたように思います。今までは日常生活の中でも、自分一人の頭のなかだけでどうしよう、どうしようと悩んでいるだけで、でも何も動いておらず、(一生懸命悩み苦しんだという不健全な?自己満足だけはあったが)結局何も変わっていない、ということが多かったのですが、わからないことは言葉で人に確認する、前を通るのが悪いと思ったら、失礼します、と言ってさっと物を取る。今ではお料理に集中するので精一杯で、逆にそれ以外の事を考える余裕はなくなりました。
人から自分がどう見られるか、ではなく、物事や達成したい目的に対して、今具体的に自分がどのように動くことが大切なのか、を意識し、考え、動くことが少しずつできるようになってきたと思います。
2.「食べ物」「食べ方」の難しさ
恭子先生のお教室に通いたいと思った一番の理由は、先生がブログの中で「病気は「食べ物」と「考え方」でなる」と書かれていて、自分の病気(うつ状態)も「考え方」でなったと気が付いていたので、先生の言われる「考え方」や「運命を健康にする」ということを学びたいと思ったからです。
しかし、病気と「考え方」の関係性への気付きと比べ、私は「食べ物」の本当の力を分かっていませんでした。「食べ物」は自分にとってはスーパーなどに行けば簡単に手に入れることのできる身近なもので、「食べ物」で自分の体は出来ていて、何をどのように食べるかで自分の体は変わっていく、という当たり前のことに気が付いていませんでした。前期のレポートを読み返しても、ほとんどが「考え方」への自分なりの記述で、「食べ物」に対する記述がとても少ないことに気が付きました。
食事をマクロビオティックに切り替えて1年2ヶ月経ちますが、外食で砂糖の入ったかぼちゃの煮物を小鉢1杯食べただけで1週間程だるさが続いてしまう、梅雨明け以降、それまでは毎朝飲んでいた梅生番茶で頭痛がしてしまう、魚を1週間食べないと異様な食欲が止まらなくなるなどの経験を通して、その時々の自分の体に合わせた食べ物のさじ加減の難しさ、こんなにも「食べ物」とは難しいものだったのかと実感しました。
先生が何度も強調して教えてくださる、「ご飯食べ」「100回噛むこと」「良い物を少量」という「食べ方」も、一見シンプルに見えて実践することが本当に難しく、しかしこれを守っているとダイレクトに体調が良い状態になります。おかずが増えてしまうと不安感等が出てきてしまい、噛む回数を少しでも意識できたときは大きな便りにすぐ良い変化が表れ、少食をしているときは朝の目覚めがとても良くなります。
水野南北の言葉、「食は神なり命なり、運命の基はここにある」は難解でまだまだ理解できていませんが、「食べ物」「食べ方」の難しさ、奥深さ、そしてその面白さの入り口にようやく立てた、ということは後期のとても大きな学びだったと思っています。
3. 仕事の事を笑えるようになってきたこと
前期の授業をうけている頃は、仕事のことを思い出すと、まだ落ち込んでしまったり、恨みが込み上げてきてしまったり、ということが起きていましたが、後期の11回目の授業の際、先生から仕事のことを尋ねられたとき、笑いながら仕事のことを話すことができている自分がいました。上司の実は素晴らしかった部分などを、冷静に振り返ることのできている自分がいます。体調を崩し、退職してから1年8ヶ月たち、ようやく良い人生勉強、(自分を含めた)人間観察をさせてもらえたのだと思えるようになってきました。だれでも何事においても、完璧ということはなく、その事を自分にも相手にも許しながら、6対4でいいのだと、少しずつその6と4を冷静に感じとれるようになってきました。自分の生まれ持った25%の遺伝子も、それでよいのだと、少しずつ受け入れられるようになってきました。
また、「できることを精一杯、できないことはごめんなさい」ということ。授業の中で先生が、「あきらめる、ということは明らかにする、という偉大なる悟り。自分にできないことがわかるからこそ、自分にできることは何かという次の一歩がでる。」とお話しされていたことがとても印象に残っています。重荷を背負うのではなく、自分の人生の責任を果たしながら、不器用な自分なりの精一杯の一歩一歩を歩んで行きたいと思います。
恭子注:25%の遺伝子、とは 長寿遺伝子のことで、もともと持って生まれた遺伝子のことです。
それは、先祖から頂いた変えられない部分です。25%は変えられない、と受け取るか、75%も変えられるのだ、と受け止めるかです。
善対悪の比は、6対4でよろしい、とは
「岡田恭子のらくらくマクロビオティック教室」日東書院 77ページ
相手に対しても、6対4でよろしい、
自分に対しても、6対4でよろしい、
物事に対しても、6対4でよろしい、
のです。
4.体の変化が数値に表れるということ
昨年2013年の8月に半断食を初めて行い、食事をマクロビオティックに切り替えました。その1年と3日後にスポーツクラブに入会し、機械で簡単な体測定を行ったところ、体脂肪は最低レベル、筋肉量は最高レベルで、実年齢31才ですが、体年齢は18才(機械で表示できる下限が18才)とのことでした。スタッフの方にも、スポーツクラブに通う必要がないくらいだと、とても驚かれ、何かしていたのかと何度も尋ねられましたが、運動といえば朝20分程度のヨガをしていたくらいで、激しい運動などは全くしていませんでした。1年間の食事の成果が、数値でこんなにも表れるのかと、とても驚きました。
また、梅雨明けの暑さの影響で、睡眠が不規則になり、小さな便りが黄色く濁っていて、何だろうと思っていた頃に受けた健康診断では、尿検査で一ヶ所引っ掛かるところがあり、 その時々の体の変化が客観的数値としても如実に表れてくることを実感しました。
<今後の課題>
1.「ご飯食べ」「100回噛むこと」「良い物を少量」
前期のレポートに書いたことと同じ事ですが、やはりこの「ご飯食べ」「100回噛むこと」「良い物を少量」という食べ方を実践することが難しく、しかし実践出来ているときは体調が良いという実感があります。この基本の3つを実践できるように引き続き意識していきたいと思います。
2.朝起きること
スポーツクラブに入会して運動を始め、また先生から睡眠に効くサプリメントを紹介していただき、少しずつ朝6時に起きられる日が増えてきました。起きると夕方の3時という時期もしばらくあったので、朝起きられたというだけで、自分に少し自信がつくような気がして、精神的にも落ちついて1日を過ごすことができます。運動をした日はよく眠れ、朝の目覚めも良くなります。気・血・動を意識しながら、生活リズムを整え、自分の今後についても考えていきたいと思っています。
<終わりに>
前期は本当に自分なりに頑張った、と思っていたのですが、後期に入り努力の方向性を間違え、迷走・暴走がひどい時期があり、(本当に申し訳ありませんでした。愛のあるご指導をありがとうございました。)また、マクロビオティックの知識や経験が少しずつ増えてきたけれど、知識が知恵になっておらず、まだ十分ではないからこそ余計に迷う、という感覚がありました。まだまだ道のりは長かったのだなと、1年かけてようやく素直に学ぶ準備を整える事ができたのかなと思っています。再度前期の授業を受講させて頂きますが、素直に謙虚に一歩一歩、楽しみながら、「誇り高く平らに、命の愛おしさ、というところまで」ということを自分なりに感じ取れたらと思っています。
一年間、前期・後期の授業をありがとうございました。今後とも、前期の授業、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。
<後期の食事>
朝(6時半):醤油番茶1杯(梅雨明け以降梅生番茶が飲めなくなってしまったため)、ミネラル剤
昼(11時):雑穀入り五分搗き米1〜2杯、(時々玄米、白米)ごま塩、ゆかり、梅干し、小豆かぼちゃ(ハッピー)、野菜炒め、焼き油揚げ、納豆1パック、りんごのすりおろし1/4個、味噌汁、ミネラル剤(出来るときはお弁当箱に詰めて食べていました)
夜(6時):雑穀入り五分搗き米1〜2杯、ごま塩、ゆかり、梅干し、青菜の巻き浸し(らくらく)、スライスかぼちゃと人参のフライパン焼き、納豆1パック、焼き魚1/3切れ(2〜3日に1回)、味噌汁、ミネラル剤
間食:三年番茶、醤油番茶、黒大豆ブラックジンガー、たんぽぽコーヒー、お麩、りんごの葛練り、砂糖不使用のごま味南部せんべい(材料が小麦粉、塩、重曹、ごまのみ)煎りどんぐり・どんぐりクッキー(新たな味覚)、全粒粉の野菜おやき(全粒粉を水で溶き、水溶き味噌を加え、刻んだ野菜を入れてフライパンで焼く)
外食:そば、うどん、回転寿司(かっぱ、梅、納豆、いなり、たくあん)、和風パスタ、マクロビカフェ、紅茶、ルイボスティー