・入室のきっかけ
私は2014年の6月に乳ガンと診断され、その年の8月に右乳房全摘、リンパ郭清手術をしました。ガンの再発防止のために玄米菜食をきちんと習おうと思い、教室を探していたところ、岡田先生のブログやたんぽぽだよりを読んで感銘を受け、入室を決めました。
・それまでの経緯
私は2011年に第一子を出産したものの、授乳がうまく行かず、とても困っていました。子はお腹が空いて泣くものの、おっぱいに吸い付くといくらも飲まないうちにすぐに眠ってしまうのです。そして寝かせようと乳首を離すと、途端に泣き出すということを日がな一日繰り返していました。常に抱いていないと泣きわめき、育ちも顔色も悪く、落ち着きもなくていつもバタバタしていました。いろいろな小児科や助産師を回りましたが原因が分からず、「赤ちゃんなんてそんなもの」などと慰められていましたが、やっと大塚ヨシさんという90歳を過ぎてなお現役というカリスマ助産師さんに出会うことができ、そこで息子が「舌癒着症」という病気であることがわかったのです。
息子は無事に手術することができました。その後も大塚ヨシさんにいろいろと教わり、ヨシさんが立ち上げメンバーの一人でもあった「自然育児の会」にも入会しました。また自然なお産や育児について様々なワークショップを開催している「Umiの家」にも通うようになりました。そうなってみると、これまでの自分の暮らしぶりがいかに自然に反していたか、そして自然に反した暮らしがいかに自分の体を痛めつけ、ひいては子どものことも痛めつけていたかを知り、反省しました。食事面では、いずれも短期間ですが、「Umiの家」で開かれていた講座(梅崎春子先生に習ったというMIHO先生の「陰陽調和料理教室」と、須永晃仁和尚の「精進料理教室」)に参加、また、「自然育児の会」をきっかけにして雑穀料理(本田恵津子先生の「つぶつぶキッチンおたまちゃん」)も習いました。
しかし、育児休暇が終わって職場に復帰して半年経たないうちに胸に乳腺炎とは違う痛みを感じるようになりました。乳房マッサージを受けてもしこりが消えなかったため、クリニックを受診した所、ガンであることがわかったのです。自然派の医療に親しんでいたので、できれば手術はしたくありませんでした。しかし家族の猛反対と、私自身、進行が早くどんどん大きくなるしこりが不安だったこと、また休職に向けて仕事が逆に忙しくなる一方、保育園に預けたばかりの息子の世話に手がかかったために、ガンについて詳しく知る時間が取れなかったことが理由で、今にして思えば、無用な手術を受けてしまいました。
手術後、やっとガンについて学ぶ時間が取れ、ガンを本当に治すには、生活習慣と食事と心の持ち方をきちんとしなければならないと納得でき、それらの改善のために「ガンの患者学研究所」入会、岡田先生のお教室に入室しました。
・体の変化
ガンがわかってからすぐにしたのは、東城百合子先生の「自然療法」を読み直してお手当をしたことです。時間がないので足湯をしながら食事、里芋湿布をしながら仕事、帰宅後にビワ温灸をしました。近所の自然食品店の方が食事法を教えて下さり、朝食は葛湯か具なしの味噌汁だけ(でもお腹が空くのでけっこう具も食べちゃいました)、昼と夜は玄米中心にしました。体重がどんどん落ち、大きい便りが快調になり、やたらに痒い大きな湿疹が何度も出ました。特にお尻に出た湿疹は、すこしずつ位置を変えて出ては消えを繰り返すので、湿疹の後が北斗七星のように並びました。その時は「好転反応」という言葉も知らなかったので、「なんか、かゆい」程度で必死でしたが、後で岡田先生にお伺いしたら、排毒していた証拠だったということでした。そのままの調子でさらに勉強して頑張り抜けば、手術せずともガンは消えていたのにな、とも思います。
恭子注:
好転反応は、自分一人でマクロビオティックの食事をしていると自分ではわからないし、心細いものです。
岡田先生の教室に通ってからは、朝食は梅醤番茶、昼夜は玄米中心、けんちん汁と「ハッピー」「らくらく」に掲載のメニュー、もしくはそれまでに習った自然派の調理法のレシピにしています。100回噛みの重要性を知り、噛むようにしたら便りがいわゆる「バナナ」になりました。昼は100回噛めても、夜、子どもの世話をしながら噛むのが難しく、「ガンの患者学研究所」のセミナーに参加して反省して昼夜ともに100噛みを徹底したら、次の日、自分史上最高の便りが2回になりました。
恭子注:
大きい便りは、体質改善の大きな印、便り、お手紙です。
噛むことは、とても大事なことです。
また、教室に通っている間に冷えが少しずつ良くなり、むくみも改善、ひどかった手荒れもしなくなり、ボロボロだった手の甘皮が再生してきました。
・心の変化
私がガンになった原因は夫との不和でした。夫はアスペルガー症候群(高機能自閉症)なので、ユニークで面白い着眼点を持つ一方、こだわりが強く共感力が低いという特徴があります。ともに暮らしてみると大変なことが多く、ヘトヘトに疲れきってしまいました。「Umiの家」関連の「斎藤整骨院」でピプノセラピー、心の持ち方を重視する「ガンの患者学研究所」で各種セミナー、縁があって紹介されたシータセラピーを受講しました。不思議にそれらと岡田先生がお教室でおっしゃってくださることは、なんだかよく似ていて呼応しあっていて、いつも「あれ?このお話は前にも違うところで聞いたばかり!」ということがありました。
恭子注:
癌の原因として、食べ物の誤りはもちろん第一原因ですが、もう一つの大きな原因は、ストレスです。
西洋医学を信奉する夫は、自然療法やマクロビオティックをしている私をいつも「非科学的で無知蒙昧なものにのめり込んでいる愚か者」として扱い、理詰めで見下すので、それがとても嫌でした。岡田先生は、「見下されるのが嫌なのは、あなたがアスペルガーの夫を見下しているから」とおっしゃいました。そして「優越感は劣等感の、劣等感は優越感の裏返し。あなたは何かと比較して自分はダメだ、バカだと思ったり、自分はできる、優れていると思っている。でも、それはみんな個性なのよ」ともおっしゃって、天才的な知能指数もただの個性であるというエピソードをしてくださいました。確かに、私には学習障がいがあり、とても劣等感を感じてきました。他方で、父がアルコール依存、母がいわゆる「片付けられない女」なので、二人に対して「自分はこの二人よりもちゃんとしている、まともな人間だ」と優越感も持っていました。パートナーとの関係性は自分の親との関係性を反映するといいます。先生の一言で、私が夫に対して劣等感/優越感をベースにして向き合っていて、彼と自分のありのままの個性を受け入れずに過ごしていることが、よく分かりました。このことに気づかせて頂けただけでも、夫との関係はぐっと改善しました。
恭子注:
劣等感は優越感の裏返し…
というのは、自分を謙虚に掘り下げて明らかにしていかなくては分かりません。
教室に通う前に比べて、料理に対する心構えが大きく変化しました。食べ物が私の体を作っている、ということがよくわかり、食の重要性が身にしみました。私達の潜在意識やたましいなるものが神サマとつながっている、もしくは神そのものならば、潜在意識やたましいが宿る土台である体を作る食べ物を、そのまま神と言っても過言ではないのだな、と思いました。心と体はつながっていて神様ともつながっているんだな、と感じました。「食は神なり」という言葉を学ばせてもらいましたが、本当に本気で食べ物に感謝する気持ちを生まれてはじめて持ちました。いのちを頂いて、いのちを輝かせている。そしていのちが神とつながっているということを、教室で学ばせてもらいました。ありがとうございました。
・食事内容の変化
<出産前の食事>
=無知ゆえに危険な食事を「普通の食事」だと思い込んでいた。また、調味料には全く気を使わず、安いことを基準に購入していた。
朝:
主食=白米、パンにバター
副食=味噌汁、卵料理かハムやウィンナーなどの加工肉、生野菜サラダ、ヨーグルト
昼:
主食=白米のおにぎり
副食=卵焼き、加工肉、生野菜サラダ、夕飯の残りの肉や魚、きんぴらやひじきなどのお惣菜、買ってきた漬物
夜:
主食=白米、もしくは外食でラーメンやパスタ
副食=肉か魚(魚は体にいいというので青魚が多かった)
間食:
チョコレート、アイス、クッキー、ケーキ等々、主に西洋菓子を「疲れた」と言ってはちょこちょこと食べたいだけ食べていた。常に机にお菓子のストックが入っており、夜、寝る前にも食べていた。また乳製品が大好きで、ヨーグルト、プリン等を毎食後のデザートに食べていた。牛乳や牛乳を使った飲み物を頻繁に取っていた。
(当然、吹き出物がよく出ていたし、二の腕に湿疹がいつも出ていてザラザラしていた。体も冷えて、むくみがひどかった。お腹やお尻が自分でも驚くほど冷たかった。)
<出産後の食事>
=自然食系の考えを知り始め、少しずつ改善し始めた。砂糖の使用量が減り、調味料にも気を使うようになってきた。安いサラダオイルで子もアトピーが出て、自分も乳腺炎を頻発したので、良質なものを使うようにして使用量にも気をつけた。
朝:
主食=雑穀入りの白米
副食=前日の夕飯の残り(魚と温野菜中心)、自家製のぬか漬け
昼:
主食=雑穀入りの白米、時々パンやパスタ
副食=前日の夕飯の残り(魚、温野菜中心)、自家製のぬか漬け、納豆(タレは砂糖の入った市販のものをそのままつかっていた)
夜:
主食=雑穀入りの白米、時々(夫が粉物を好むので)うどん、パスタ、ラーメン等
副食=魚、温野菜を中心に、重ね煮や精進料理のレシピで作成、肉も食べていたが回数が減る
間食:
生協で購入したせんべいや和菓子系のもの、つぶつぶの料理教室で習った甘酒スイーツ。
<教室に通ってから>
朝:白湯、梅醤番茶、ジェイソンティーのみ(10時頃、空腹が耐えがたい時があれば葛練り)
昼:
主食=玄米(黒豆、ハトムギ、小豆を入れることが多い)
副食=けんちん汁、先生のレシピや自然食系のメニュー、自家製ぬか漬けや納豆(タレを使わず醤油で)
夜:
主食=玄米(黒豆、ハトムギ、小豆を入れることが多い)
副食=けんちん汁、先生のレシピや自然食系のメニュー
間食:
ごま塩をかけた焼き芋、クルミとレーズン、先生のレシピのクッキー、つぶつぶのレシピのヒエ粉プリン(だんだんと間食が減り、「ガンの患者学研究所」で反省してから回数、量ともに激減)
恭子注:
まさに、癌になる食事 → ちょっと健康食 → 病気を消す食事
と、遍歴がよくわかりますね。
恭子から一言
表題で書いたように、「ガンは生活習慣病」です。
つまり、生活習慣を治せば、癌も治る、ということなのです。
「癌の患者学研究所」の川竹文夫氏も言っています…
癌は治る病気であり、治りやすい病気!
この受講生さんは、
「そのままの調子でさらに勉強して頑張り抜けば、手術せずともガンは消えていたのになとも思います」
と残念そうに書いていらっしゃいますが、
…
出会った時が、運命の出会いなのです。
日本では、現在、死亡原因の一位はガンです。
そのまま食事改革も知らずに亡くなってしまう方も多い中、今知って食事と考え方を変え始めたのですから素晴らしいです。
〇〇よりマシ!
その方がしっかり食事と考え方の修正ができると思います。
しっかり、自分で治すことで、お子様も健康に育つ、本当の人間にとって自然な食事が分かったのですから、何の悔いもないです。
今から始めればいいことです。
おめでとうございます! |