この半年間を振り返ると、本当に様々な変化がありました。
材料を計るところから、テーブルに料理を出すまで。※1 氣の使い方から包丁の使いかたに
至るまで教えていただき、自分の考えの癖にはっとさせられることが多くありました。
体調が悪く、食事も乱れていた時期に生姜シップ※2をあてながら「祈りなさい」と言われたこと。
仕事のストレスをかかえ悩んでいた時に「自分の器・努力の方向性」の話を聞いて涙が
出そうになったこと。
恭子先生の料理教室は、私に健康な体だけでなく、健康な生き方を教えてくれたと感じ
ています。厳しさのなかに愛があって、包みこまれるような温かさを体験しました。
以下、半年間の変化を心、日常生活、体に分けてまとめてみました。
心の変化
*氣のつかいかた
教室に通い始めの頃は、自分のマイナスの気持ちに心を奪われていた気がします。
調理中も、「失敗したらどうしよう」「上手く出来なくて恥ずかしい」と自分中心な雑念ばかりが渦巻いていました。
プライベートでも、自分の性格や体質を悔んでばかりでした。
そんなとき先生がいつも言う「氣を使いなさい」という言葉。
自分ではなく、他人へ向けて氣を使うこと。目の前のことにただ集中し、調理の時は
おいしく作ることに気を向けること。
良い方向に氣を使おう。そう思いながら日々を過ごすと、不思議なことにマイナスの気持ちにとらわれなくなっていきました。
本当に不思議です。
以前は、イライラしながら作っていた料理も、今はとても穏やかな気持ちで出来ます。
*自分の器を知り、認めること
理想が高くて、努力好きの私は、無理をすることが多く、自分で自分の首をしめていた気がします。
今考えてみると、うつ病のような症状になり仕事を辞めてしまったのも、自分の能力以上のことをやろうとして、
自分の器から水があふれた状態だったのだと感じています。私が持つ器の形、大きさ、色。自分自身がその特性を知り、
その器が一番輝けることを自分なりの方法でやればよいのだと気づくことができました。以前は、自分のこと
欠点ばかり見えていたけど、今はそんなところも愛おしく、好きです。※3
*感謝の心を持つこと
自分の心に余裕がなかった頃は、物事を回りの環境や人のせいにすることが多かった気がします。
そして、悲しいこと、不安なことにばかり目が向いていました。
しかし、物事の捉え方を感謝にシフトしてみると世界が違って見えてきました。
家族がいて、毎日の食事が出来、お風呂に入れて、布団でぐっすり眠れること。
いままで何気なく過ごしてきたけど、一つ一つ「ありがたい」と思うことで本当に心が豊かになることに気づきました。
「なんか丸く、優しくなったね」と家族に言われるようになりました。
最近は自然の恵みにも感謝の心がじわじわ湧いてきます。
事あるごとに自分が自然に生かされていると思います。天気の良い日には、散歩に出て、太陽の恵みを感じたりします。
目の前の食べ物がありがたくて、一口一口噛みしめながら味わっています。
感謝の心を持つことで、幸せに感じることがふえてプラスの方向に目が行くようになりました。
日常生活の変化
*食器洗いに洗剤を使わなくなった。
動物性食品を使わないため、すべてがお湯できれいに落ちます。※4
- なんだか洗うのが楽しくなりました。
*食材を大切に扱うようになった。
皮も種も使用する・ご飯粒やみそ汁の最後の一滴まで残さないことを自然にやるようになりました。
体の変化
*便が臭くなくなった。
以前の私は、家族の中でも便が臭いことで有名でした。今は、「いつ出しているの?」と気付かれないほどです。
腸内がクリーンになった気がします。
*生理痛がほとんどない。
生理前になるとイライラとしていたのがうそのようです。レバーのような血ではなく、サラサラとしたきれいな色の血が出るようになりました。
頭痛や腰痛もなくなりました。
*手の湿り気が緩和された。
長年、手が常に湿っぽい状態が続いていましたが、それが少なくなりました。
*食事中、のどが渇かなくなった。
がぶがぶと水を飲む必要がなく、やたらとのどが渇かなくなりました。
ただし、外食でへんなものをいただいた時には、すごくのどが渇きます。
体の記録
10月・・・玄米ご飯と根菜を基本にした食事をする。
*音に勢いがある臭いおならが出る。家族が「あんたすごい屁だね。大丈夫?」と心配するほどだった。※5
*頬や眉間、顎、鼻の内側と次々と赤いできものができる。
*やたらと食欲があり、食事量が多い。
11月・・・
*相変わらず食欲旺盛、イライラしている時ほど食べ過ぎてしまう。
*食べ過ぎると肩が重くなり、体が重くなるが、同じことを繰り返す。
*砂糖をとると、翌日顔がむくむ。※6
*常に湿っぽかった手が乾燥してくる。
12月・・・
*時々ゆるい大量便が大量に出る(すごく気持ちよい)
*天然酵母パンを食べると、寝付きが悪く、子宮のあたりがうずく感じがする。※6
1月・・・白米、外食、野菜ジュースをとることが多くなる。
(玄米を炊く余裕がなく、食事もおいしく感じない)
*手がやたら湿っぽい。
*1〜2週間鼻水が止まらない、体調が悪い。
*おなかがすいていないのに、イライラを抑えるために食事をしてしまう。
*体が重く、不眠の日がある。
*心身に余裕がない。体が硬直している印象。
2月・・・玄米ご飯と根菜を基本にした食事に戻る。
*再び、臭いおならが出る。(10月の時と同じ)
*鼻と顔に赤いできものができる。
*じょじょに体調がよくなる。(少しずつ、体の中心部がほぐれていく)
*食欲旺盛、おいしく感じる。
3月・・・自然と朝食をぬくようになる。食事量が減る。
*生理痛が軽い。(イライラしない、頭痛、腰痛なし、血がさらさらときれい)
*食欲が抑えられるようになる。心がとても穏やか。
*体が軽く、目覚めよし、臭いおならは止まる。
心と体は本当に深い結びつきがあると感じます。
イライラして食べ物を食べすぎたり、やたらとパンが食べたくなったり。一進一退を繰り返しながらの日々の中で、自分の弱さもたくましさも感じる事ができました。
食べ物だけではなく、心の持ち方、幸せになる方法も教えていただいたことが、私にとって一番の病気治しとなりました。
恭子から一言
この方に限らず、真面目で少し勉強のできる方は、自分を鎧兜(よろいかぶと)で防備してカチカチになって
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- いることが多いです。他人に批判されることに弱いのです。それを、素直に素直に、変わっていく事によって、
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- その人の持つ本来の良さが、引き出されてくるのです。この方も、最初は、失敗しないように失敗しないように、と
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- 神経を使うあまり、硬い表情でした。それが、ここに書かれているように、よろいかぶとを脱ぎ始めると、実に
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- 伸びやかな表情になり、本来の優しさが出て、肌もきれいになり、いきいきとした可憐な花のように、変りました。
健康は、「食べ物と生き方の間違いを正すこと」で、得られます。
※1
教室では、メニューの中の、志願制(小豆南瓜をやりたい人等…)で、当番を決めます。
それは、その当番の人だけに、料理を教える当番の意味ではなく、食べていただく方のお口に入るまで気配りをする当番、という意味ですよ、と言います。例えば、器を人数分用意する、熱い内に食べていただけるように気を使う…などなど…です。この「気配り」こそが、皆さんが健康になっていくポイントなのです。自分の病気ではなく、食べていただく方がおいしい、と思っていただけるように、自分の「気」を使っていくのです。病気になる人は、能力が有り余っているのに、使ってあげないから、能力が「う〜ん、どこに行こうかな、病気にでもいくかっ」となるのです。
※2
生姜湿布の実体験は、私たちの心と体を、実に、リラックスしてくれます。
※3
本当に、この方は、数ヶ月で、180度と言っていい位、変わりました。
今、新しい職場で、怒りっぽい上司がいても、教えてくれたんだ、と感謝するので、他の人にはけむったい存在の上司でも、彼女にとっては、可愛がってくれる上司になってしまう、といっていました。私も脱帽! です。
私を、乗り越えてしまった、嬉しい、変化です。
※4
動物性食品を使わないので、洗剤を使わないで済みます。
今こそ、こうした省エネルギーの生き方を取り入れて欲しいですね。
※5
おならと、便と、生理痛、皆、この通りの反応があります。
※6
砂糖とパン食の影響を実に良く感じてくれています。それを、苦しくがまんして、砂糖をやめようと努力するのではなく、身体の反応で自然に、その害を捉えられると、いいですね。
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