基礎科のお教室では料理のノウハウだけでなく、食に対する向き合い方、生活の知恵など幅広く色々な事を教えて頂きました。
食べる、という事は生きるベースである事、体を作るという事。では何をどのように食べるべきなのか、と問いながらもどうしたら良いのか判らず悩んでいました。自然に向き合って寄り添う生き方が理想であるのだろうなと思っていても周りにはそれに反する事が蔓延している現状。 何を良しとすれば良いのか、答えを探していた所に岡田先生のお教室に出会いました。
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お教室に通い始めてからの食生活
マクロビオティック実践という面では私は決して良い生徒ではない事自覚しています。
動物性の物も口にしますし、朝食も取り果物も頂きます。甘いものでお茶も頂きます。ただ、以前と違い量を加減し、質にもっと気を配るようになりました。調理方法も以前より考えるようになりました。
玄米を常食(昼と晩だけですが)するようになってからは白米がほしくなくなりました。口に含んで噛んだ瞬間、玄米だと体が喜んでいるように感じ、白米だと物足りないのです。
ただ、玄米も向き合い方を誤れば体にマイナスになるという事は知りませんでした。これは驚きでした。
食材の力をいかに引き出してあげるか。それには食材に向き合って切り方、火加減、調味料、タイミング。。。細かいお付き合いをしてそっぽ向かれないようにしなくては美味しく、そして体が求めるお料理は出来ないのだな、と改めて教わりました。
捨てる事が当たり前だった葱の根や野菜の皮は無駄にしなくなりました。
包丁の持ち方も直して頂きました。
A
実習と平行して毎回お話頂いた講座も勉強になりました。
主食、副食の言葉が持つ意味、主食の大切さ。食物の陰と陽。家庭排水問題、輸入小麦の話、自然療法、身の回りの材料を生かす生活の知恵、野草摘み、etc。。。書ききれません。地に足をつけて周りに目を配れば色々な事が見えてくる事を教えて頂きました。それには素直な姿勢が大切。なかなか難しい事ですが。
B
マクロビオティックの実践
自分に対して厳しくなれず、 為になると分かっていながらも徹底した実践が出来ず先生にお会いするのが心苦しい時期もありました。ある時わが身のずぼらさを告白したところ、
「でも以前よりましになったのでしょう?」
「出来るところから、楽しく実践すればよいのですよ」
と数々のお言葉を下さいました。
現在、妊娠を試みている為体を細らせる事や気持を追い詰める事が怖かった事もあり教えて頂いた事の一部しか実践していないので(先生、申し訳ございません)体調の変化に関するレポートは説得力に欠けますが感じた事をご報告致します:
(主人の場合)・体重が数キロ減少(ランニングの影響もあると思われるが)
・玄米を続けて食べるようになり(昼は勤め先で食べるので夕食だけ)最初の1、2ヶ月は便が黒く臭いも強かった。今では毎朝快便。
・ 朝起き易くなった
・残業が続いても疲れが残りにくくなった
・食べる量を程々にするよう、心がけるようになった。
(自分の場合)・無理して食べる事をしなくなった。朝食も以前は「食べなくては」という意識があったが、今では軽く頂くようになった。
・玄米を常食(昼、夜)するようになった当初、便が黒かった。
今ではほぼ毎朝快調なお通じ。
・教室に通い始めて3ヶ月くらいたった頃、特に寝不足でものないのに体がだるい時期が数週間あった。
・最近精神面で少しゆとりが出てきた(主人曰く)
もっと充実した毎日を送りたい。何かもっと自分に出来る事があるのでは。。。恵まれ過ぎて、今でも十分幸せなのについ欲張りになってしまう。きっとたくさんの情報、色々な選択肢に囲まれている為に余計なものも求めてしまうのかもしれません。そのような気持にどうしたら待ったをかける事ができるのか、そのヒントを頂けたお教室でもありました。
「感謝の気持」というものを意識するようになり、まだはっきりした事は言えませんが自分の中の何かが少し変った気がします。
自分に素直に向き合い、周りの人を慈しみ、色々なことを吸収してそれを生活に生かしてゆく。今の私の課題の一つです。
それを実践され、私どもに見せて下さる岡田先生に感謝の気持で一杯です。先生やお教室でご一緒させて頂いた方々とご縁がございました事を幸せに思います。
2007年12月
恭子からの一言:
とても、心の綺麗な、誠実な方でした。一生懸命学んでくださいました。
他の方でもそうですが、自分に合った取り入れ方をすればいいのです。
この方は、不妊症です。以前、Y市で教えていた時のクラスが、基礎科12回の授業の間に、つぎつぎと、2人目ができる「おめでたラッシュ」が続きました。(結構2人目不妊というのが多いのです)
毛髪分析で、体内のミネラルを調べる方法がありますが、玄米食を始めた時と、始めて8ヶ月後、に調べるといいというのが、私の持論です。ちょうど、マクロビオティック(玄米菜食)をはじめて8ヶ月経ったころが、体内のミネラルが理想的になるのです。
不妊症も、8ヶ月間、厳しいマクロビオティックをやってみるといいと私は思っています。
逆に言うと、8ヶ月が勝負です。8ヶ月実行してみて、妊娠しなかったら、その後は、ゆるいマクロビオティックにして楽しむのです。精神的にリラックスするのがいいからです。そして、からだが温かくならないといけません。からだが温かくなるというのは、万病に効く基本です。マクロビオティックを正しくすると、からだが温かくなります。
あとは、個別に、年齢とかいろいろありますので、その人によって、選択は違ってきます。
ですから、厳しいマクロビオティックをするのが、いいとは限りません。
その選択のしかたは、合った方法を一緒に考えます。
そして、究極の目的は、目先の悩み(病気)が治ることではなく、生涯の健康を得ることです。